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転職クチコミサイトの企業情報は信用できる?プロが教える情報収集術

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あなたは転職先を決める、転職におけるエントリー先を探す際に「転職会議」などといった「口コミサイト」を参考にすることはありませんか?
参考にされるだけならいいのですが、それを理由に面接・内定を辞退する方をこれまで数多く目にしてきました。

また、口コミサイトではないのですが最近あったのは、友達に「やめたほうがいいから」と言われたので辞退します、という何とも言えない理由を40代の方から聞かされたときは正直呆れました。


上記のエピソードから、情報の収集方法・処理方法について知らない方がまだまだ多いなと感じています。


今回は転職エージェント目線で、この転職口コミサイトや、第3者からのうわさ話などとどう付き合っていけばよいのか、また情報収集、処理の方法についてお話ししたいと思います。


【目次】

1.転職クチコミサイトの本質



まずは、転職口コミサイトとはどんなものであるかについて振り返りも含めお話をしたいと思います。



1-1.転職クチコミサイトとは

転職口コミサイトとは、企業のあらゆる評判が記載された投稿サイトです。

代表的なサイトとしては、「転職会議」「VOLKERS」「カイシャの評判」「キャリコネ」といったサイトがあります。


転職会議を作ったリブセンスの村上社長は「評判、2ch、年収、業績、社長…とか。皆さんが検索したいと思っている情報が、全部まとまっているサイトがあれば便利だという思いもあり「転職会議」を作った」とコメントをしているように、利便性の高さを追求したサイトというコンセプトで作られています。


なお、「転職会議」の評価項目は以下の通りです。


(1)給与水準
(2)企業の安定性
(3)企業の成長性、将来性
(4)仕事のやりがい
(5)企業の理念と浸透性
(6)ブランドイメージ
(7)社員の雰囲気
(8)入社難易度
(9)福利厚生
(10)教育、研修制度


上記を見ていただくと分かるように、転職にあたって必要な情報はある程度網羅されていると考えて良いでしょう。また、ほかの口コミサイトに関しても同様の評価項目を設定され、求職者がほしい情報を得られるような仕組みとなっているのです。


1-2.転職クチコミサイトは便所の落書き



上述からすると求職者にとって良い情報サイトとして各社作りこんでいますが、実際は「便所の落書き」になってしまっていると私は感じています。


結局内容を見てみると、辞めた人たちの一方的な意見が書かれているだけでそこからなんの発展性もないからです。


確かに参考になることもたくさんあります。そういう書き込みを選別しながら読めば有用である一方、実名を出して責任を持って書いているものではないことから信ぴょう性には乏しいと判断せざるをえません。


昔、小林よしのりさんという漫画家が著書「ゴーマニズム宣言」でインターネットの書き込みを、書いている本人の無責任さ、一方通行のコミュニケーションであることから「便所の落書き」と評していました。


きれいな表現ではないですが非常に的を射た一言だと私は感じています。退職した人はだいたい辞めた会社についていいことを言いません。そういうことから考えても、転職口コミサイトは「便所の落書き」の域を超えないものと考えたほうが良いでしょう。




1-3.情報操作の実態



この転職口コミサイトでは、「情報操作」、すなわち企業の都合により、不都合な内容が投稿者に確認を取らず消されていたり、書き換えられたりしているという噂があります。これは事実なのでしょうか。


真偽のほどは定かではありませんが、事実と考えたほうが良いでしょう。

転職口コミサイトの運営先をみてみると一目瞭然です。
例えば……

・転職会議…運営:株式会社リブセンス(求人広告サイト事業など)
・VOLKERS…運営:株式会社VOLKERS(転職関連のプラットフォーム事業など)
・カイシャの評判…運営:エン・ジャパン株式会社(人材紹介事業など)

など、人材会社かプラットフォーム事業を行っている会社ばかりだからです。


いずれも共通しているのは、採用側の企業からお金をもらって事業を運営しているという点です。何をお伝えしたいかというと、仕事を依頼されたうえでお金をもらっている以上、クライアントの意向にまるっきり逆らって事業を運営することは原則ない、ということです。


実際、とある人事の方から、某口コミサイトの書き込みが気に入らないので削除依頼を何度が求めているという話も聞いたことがあります。また、ネットの風評被害を避けるための削除依頼を生業にしている弁護士事務所も存在しています。


このような事実から総合すると口コミサイトの情報操作は「ある」と考えていいでしょう。



1-4. 良識的な書きこみもあります



ただ、すべての書き込みが正しくない、良識的でないかといえばそうではありません。
転職会議を見ると本当に真摯に前の会社の問題点などを良識的に書かれた書き込みも数多く存在しています。


ただし、本当に書いている人の顔が見えないことから、実際にはいい書き込み、悪い書き込みの判断がつかないものが圧倒的に多いというのが真実です。上述の内容と重複してしまいますが、それらも含め、参考としてとらえるくらいがちょうどいいとお考えください。



1-4.まとめ


エージェント吉田

口コミの解釈は読み手の高い判断力が求められます。
また、書いている側は匿名で無責任に書かれています。
よって、記載内容については情報操作をされている可能性は否めません。

そのため、「参考」として目を通す分には構いませんが真に受ける内容ではないということをここでは認識してもらえたら良いでしょう。



2.情報収集方法と転職クチコミの活用方法



それでは、どのように情報収集を行い、どのようにクチコミを活用していけばよいのかお話ししたいと思います。


2-1.全ての情報は参考レベルととらえよう

まず大前提なのですが、働いていないのに情報を聞いただけで分かるわけがないということです。このような情報は、乱暴な言い方かもしれませんが自分が働いてはじめて合う、合わないが分かるものなのです。


例えば、私が在籍した前職の会社は世間一般でいえば年間離職率25%程度のブラックと言われてもおかしくない水準で人が辞める会社でした。しかし、自分を成長できる会社だと言って長期で働いている社員も数多く在籍しています。

私自身、前職のことをブラックだと客観的に会社を見ていましたが、前職を離れてみると仕事の技能は間違いなく身に付いたと思っています。そのため、今私が前職のことをブラックと切り捨てることはないでしょう。


このように、人によってはブラックと呼ばれている会社でも生き生きと働く人はいますし、みんなが良いという会社で働いていても、この会社はダメだと切り捨てる人もいます。


少なくとも掲示板の情報や人の話というのは参考にはできるものの、真に受けていてはあなたの可能性を削いでしまう可能性があります。悪い噂を参考としながらも、自分の耳で、足で稼いだ情報を最終的には信じましょう。



2-2.良い情報だけ、罵詈雑言だらけの会社は疑ってかかろう



ただし、転職エージェントしての経験上、このような口コミサイトで信憑性が比較的あると感じるのは、一切悪い情報が書かれていない、もしくは口コミが「荒れている」企業です。


良い情報だけの会社は、その会社側がお金や口を出して情報操作をしている可能性がありますし、荒れている会社は、本当に「ブラック」である可能性が高いです。


上述では在籍している社員の感じ方によるといった旨記載していますが、本当に「ヤバイ」会社は存在しています。会社名は出せませんがそういう会社はクチコミサイトに反映されるケースが多いです。特に直近の書き込みでそういったものがあればさらに注意すべきでしょう。


また、書き込みのない会社も多く存在しています。私はこのような書き込みのない会社に入り、1年を待たずに退職をする羽目になりましたが、やはり当初聞いていたことと話が違いました。


書き込みのない会社は圧力・お金の力で削除されているか、入社した人が少なくて参考になる情報がないかのどちらかですので、書き込みがないから安心だとは思わないほうがいいでしょう。


感覚的な話なので、話半分で聞いていただきたいのですが、この転職会議を使う中で真っ当な会社とは、賛否両論記載されている会社だと判断してもいいのかもしれません。



2-3.転職エージェントの公式情報と面接で聞く質問は必ず押さえよう



では、どのような情報収集をすればいいのかですが、やはり「公式情報」を最初は押さえようということです。


転職エージェントはその会社について、良いも悪いも会社から聞いた「公式情報」をあなたに伝えます。なぜ、この情報が重要かというと、会社の基本的な情報になるからです。


そして、転職エージェントから聞いた公式情報を元に面接で確認していくことで、一番「生」に近い情報が得られます。


どうしてもクチコミサイトの情報から入ってしまうと、悪い情報が目立ってしまい、バイアスがかかった状態の中で面接に臨んでしまうため建設的な質問ができなくなることもあります。


しかし、エージェントから得た公式の情報だと、企業人事が伝えた情報なのでその情報から具体的なエピソードなどを聞いていくと、真実味を帯びており、かつ建設的な確認が可能となります。


もし、口コミサイトの情報を参考情報とするなら、企業側の話と照らし合わせながら確認をしていくとより真実に近づけるでしょう。


2-4.自分の感覚を信じよう



上述お話ししたように、入社しないと分からないことが圧倒的に多いです。また、入社して時間が経ち始めて気が付くこともあります。ある程度の情報収集はできるものの、あなたにとって良い会社かどうかは入社しないと分からないのです。


では、入社をする・しないの判断はどうすれば良いかですが、最後は「直感」です。意思決定は自分を信じて決めましょう。情報収集は、自分の意思を決めるための材料集めです。


可能性を広げ、情報を取り、自分で聞いた情報とネットの情報を比較し、エージェントや企業側に確認をとった上で最後は決める、こういったフローで意思決定を行うのが良いでしょう。そのために信頼できる転職エージェントと付き合うことも併せて必要です。




2-5.まとめ


エージェント吉田

100%正確な情報というのはこの世には存在しません。
ただ、一番正確に近い情報は、あなたが見た、直接聞いた「一次情報」に基づく決定です。

口コミサイトを参考にするのもいいでしょう。人の話を参考にするのもいいでしょう。でも食わず嫌いをして一番大事な情報を得られないのは「もったいない」です。

もしも気になった会社があり、選考を受けられるのなら「一次情報」を取得したうえで判断することをお勧めします。



3.総括



いかがでしたでしょうか。


転職口コミサイトは確かに、広く情報を習得することができ、自分では知りえない情報が取得できるという点ではメリットがあります。


しかし、所詮は辞めていった人たちのはけ口であり、しかもいくらでも情報操作が可能な情報でしかありません。しかも、辞めていった人たちの話は「昔」の情報であり、「今」の情報ではありません。


企業は絶えず成長をしようとします。また変わろうとします。私の担当しているとある企業では、5年前の書き込みはコテンパに書かれており、その時の離職率はゆうに10%を超えていたのにもかかわらず、絶えず改善を続け離職率は1桁台になった企業があります。


アップデートされていない情報を信じている人は、このような会社に出会うきっかけをなくしていると言っても過言ではないでしょう。


ちゃんと自分で情報を取りましょう、また情報の取捨選択をしましょう。


情報があふれる世の中だからこそ自分で情報を取捨選択し、自分の足で稼いだ情報を大事にしましょう。あなたがもしいい会社に出会えていないのは、そういった努力が足りていないのかもしれません。


もう一度情報収集のやり方を見直してみませんか?


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