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「残業なし」の罠。転職を決める上で残業時間は本当に重要ですか?

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テレビやインターネットの報道で、最近話題になっているものの1つに「働き方改革」があります。
特に、残業規制のテーマに関しては、電通事件があったからなのか、その報道も連日増えているように思えます。


そして、その概要としては、「残業は悪」ととらえ、定時がきたら例外を除いて退社をマストとしているようです。そして、それを実践している企業が増えています。


一方で、私が転職エージェントとして働くなかで、毎日残業が多くて帰るのが遅く、「残業を減らしたい」という方とも多くお会いします。このように残業は雇用側、労働者双方で重要な問題となっています。


そこで今回は残業と今話題の「働き方改革」をテーマにお話をしたいと思います。


【目次】

1.あなたはなぜ残業している?



残業と一口にいっても残業をする理由はそれぞれあると思います。


まずは残業を5つの型に分類したうえで残業を論じてみたいと思います。



1-1.残業を分類しましょう

まずは、残業を色んなタイプに分類してみましょう。残業は大きく5つに分かれます。


①ルーティーン型

暗黙の了解でみんな残業しているが、その意味がよくわからないもの

②延長戦型

定時までに仕事に決着がつけられなくて止むなしで対応しているもの

③突発型

突発的な業務が発生し、早急な対応が必要なもの

④自己啓発型

まだやれる、もっと頑張りたいと知識習得や業務理解、営業であれば顧客獲得等の活動を行うもの

⑤ 残業代稼ぎ型

とにかく残業代を稼ぐためにあの手この手で居残るタイプ

上記をマトリックスで表すと以下のような分布になります。このマトリックスを元に事項に移りたいとおもいます。




1-2.残業を会社のせいにしていませんか?

残業が多いと嘆いているあなたにまず考えてほしいことがあります。


それは残業を減らせるように生産性を上げる仕事ができているのか、ということです。


もっといえばタイムマネジメントとタスクマネジメントができているのか、ということです。


会社にもよりますが、あなたが仕事をできる時間を会社では大体8時間と決められています。


このとき、8時間の時間割が決まり、その時間割り通りに仕事を進められ、かつ仕事が時間内に終わるように計画しながら仕事ができているのかということです。これがタイムマネジメントです。




そんなこと言っても仕事がたくさんあるから終わらないんだよ、という方もいるかもしれません。


その時にやらなければならない仕事を一通り並べ、緊急性の高い、重要性の高いなどと分類をしながら仕事をするというのも重要です。


やらなくていい仕事、もしくは今やらなくていい仕事に多大な時間をかけ、無駄な時間を使って仕事をしている人もおそらくいるのではないかと思います。


それをしないために緊急性の高い、重要性の高い仕事を先にやる、または重要でも緊急でもないけど3分で終わる仕事を先にやるということを可視化しながら仕事をしているのか、ということを見返してください。


そんなの分からないよ、という方は上司やメンターの先輩に「今日はこれとこれをやります」と高らかに宣言して、これが終わったら何もない限り帰ります、というくらいの仕事が「効率の良い仕事」です。


あなたはここまでやったうえで残業が必要と言っているのであれば、その残業は必要なのでしょう。


上記のマトリックスであれば「⑤残業代稼ぎ型」は論外として、「①ルーティーン型」や「②延長戦型」の残業の半分以上は無くなるのではないでしょうか。


残業が・・・という前に本当に残業をしなくていい工夫をしているのか、周りに納得してもらえるようお付き合い残業をなくすための行動をしているのか、今一度考えてみてください。



1-3.残業ができるのは幸せなのかもしれない!?



残業のない働き方というのは、仕事をコントロールし、優先順位をガチガチに決め、論理的に、無駄なく、かつ迅速にというのが求められる働き方です。


考え方によっては、残業するより大変なのではないでしょうか?


確かに無駄なお付き合い残業とか、あらゆる詰めを受け、残らされる残業というのは辛いものですが、そうでなかったらゆったり仕事をして、決められた時間を超えても誰にも文句を言われないという働き方って実は良い働き方なんじゃないでしょうか?


仕事が減ったらご飯が食べられなくなるかもしれないため、仕事のニーズというのは大事です。しかも、残業したら追加で残業代まで支払ってもらえます。


残業できるってある意味幸せなのではないでしょうか。



1-4.まとめ


エージェント吉田

一口に残業と言ってもいろんな残業の形があります。あなたのいう嫌な残業とは何か知っておいたほうがいいでしょう。

それでも残業したくないなら、工夫してさっさと帰れる状況を作りましょう。

でもそれって、残業をするよりある意味大変なことかもしれませんよ。ですので、残業に対する考え方をしっかり持っておきましょう。



2.残業ができない時代の到来



冒頭で働き方改革について触れましたが、働き方改革を政府が打ち出したことで労働現場ではどのようなことが起きたのでしょうか。



2-1.働き方改革がもたらした強制退社の現状

結論からいえば「強制退社」です。


定時になると一斉に退社を指示され、仕事が残っている、もしくはまだやりたい仕事があるのに画一的に退社を迫られるという状況になります。


会社によっては、会社の電気が落とされる、さらにひどい会社だとパソコンのサーバー電源も落とされるという状況になります。


そんな状況なので、仕事が残っている社員は、ノートパソコンを持ち帰ったり早朝出勤を迫られたりといった状況になります。


実際にあった笑えない笑い話として、定時後に近くのカフェで仕事をしようとしたら、自社の社員で埋まっていたなんて話もあるくらいです。


この働き方改革が生まれたことで、あなたがマイペースに残業ができた時代はもはや終わりを告げました。


これからの残業は「③ 突発型」以外は会社でやってはいけない、という超効率社会が始まったのです。そう、残業すらできない時代に突入したといってもいいでしょう。



2-2.変わらない仕事量と会社が目指すもの



なぜこんな時代がやってきてしまったのでしょう。


働き方改革は、そもそも「1億人総活躍社会」を目指し、国内にいるシニア世代や主婦層たちを労働力としてみなし、人手不足となっている現状に、これらの労働力を足して国民全体で仕事をシェアしていこうこというのがコンセプトでした。


しかし、日本の成長力にはもはや限界があります。高度経済成長期のような大幅成長は期待できません。


そうなると、企業側はどうするのでしょうか。
人件費をおさえるため、採用は最小限になります。もちろん雇用しないままでは現場が苦しくなる一方なので、少しは人を増やします。しかし新しい人を育てる余裕もないので、新卒採用の拡大はしない、中途もスキルや経験のある人のみ、という方ばかりで、大幅に人は増えないでしょう。


加えて、安倍政権が働き方改革に加えてきたのは「長時間労働の是正」です。


この働き方改革で最も問題なのは「長時間労働の是正」と「ワークシェアリング」がリンクしていないことです。
働き手の健康問題を考え、長時間労働を抑制することは目的に定めてはいます。しかし今まで長時間労働で補っていた仕事をだれがやるか、といった、労働分配については方向性が定まっていません




結果、各労働現場で起きていることは、「とにかく早く帰らせよう」です。会社によっては、残業代を減らすための「コストカット」のほうがもしかしたら強いかもしれません。


いろんな思惑がありますが、現状として、大手企業を中心とした各企業は残業をさせまいとし、定時が来たら強制退社をステレオタイプに叫ぶようになりました。根本的な「減らない」仕事を誰が処理するのかという問題から目をそらして。


そして、現場の社員は減らない仕事を定時外で片付けるために、わざわざパソコンを持ち出して会社の外で仕事をする、もしくは残業代に換算しなくてもいい朝残業を強制し、仕事を終わらせるように指示するという本末転倒な状況にまでなっています。


変わらない仕事量と会社が目指すもの、それは、「最低限の人数は何とか増やすから、現場努力でこなして早く帰れ」という一種の無茶ぶりといってもいいかもしれませんね。



2-3.目指すべきは生産性



こんな無茶ぶり社会に対し、あなたがやるべきことはただ1つ。生産性を上げることです。もっと正確に言えば、無駄な仕事をしない、最短距離で仕事を終わらせるただこれだけです。


1章でお話しした「タイムマネジメント」と「タスクマネジメント」が今の「早帰り」社会で必要となってきます。


裏を返せば、これができないビジネスマン、サラリーマンは仕事のできない人と明確に定義されるような状況が今生まれています。


ですので、今まで9時間、10時間かかっていた仕事を8時間で終わらせるよう、無駄な会議、無駄な外出、無駄な工程をかけないという無駄を省く生産性の高い仕事をできるように工夫をしていくこと、これをやっていかなければなりません。


スキのない時代ですね。みんなが忌み嫌っていた残業が、これから羨望のまなざしで見られる時代になってくるかもしれませんね。


2-4.仕事が終わった後の時間の使い方



ここからは私の提言も入りますが、仕事が定時で終わった後はこの時間を能力かお金に変えましょうということです。


具体的に言えば「自己啓発」か「副業」です。余った時間を利用して遊びに行ったり、家庭のある方であれば家事に参加したりするのもいいことだと思います。


ただ、忘れてほしくないのは、これから、残業代が貰えなくなったので手取り収入は間違いなく減るはずです。


そうなると、目先のお金を稼ぐのか、文字通り生産性の高い仕事をし、現職・もしくは転職して自分の時給(給料)を上げに行くかです。


余った時間はそこに充当させることこそ「生産性」の高さではないでしょうか。


幸い、副業においては「クラウドワークス」や「ランサーズ」など気軽に副業をできるツールもあります。


また、本屋、ネット、アプリなど幅広く情報収集できる場所・ツールがあります。仕事が早く終わった余り時間は、給料か時給を増やすための取り組みをやってみてはいかがでしょうか。


副業禁止の会社も、働き方改革で、副業を見直そうという動きも出ています。いずれにしろ、定時で仕事を終わらせ、余った時間を有意義に使ってもらうということが重要です。



2-5.まとめ


エージェント吉田

働き方改革で、時代は今「超効率時代」を迎えています。いずれ残業できたことが良かったと思える時代がやってくるでしょう。

この時代を迎え、あなたができることは「生産性」を上げることです。

生産性を上げるための工夫と、仕事終わりの時間を有効に生かし、充実した日々を送ってもらいたいと思います。



3.総括



いかがでしたでしょうか。


先日サイボウズという会社が新聞広告で、「働き方改革」は我々の力不足で訳のわからない方向に行ってしまった旨書かれました。


個人的には私も同じ考えで、このキツキツな社会は、あるべき姿とは言えない、かえって働き手のストレスを増やしてしまう事象だと考えています。


とはいえ、加速度的にこの超効率社会という落ち着いて働かせてくれない状況はもはや避けられません。


変えられないなら意識をもって適応することです。


そのためには効率的に仕事をするための意識と技能を身につけましょう。そして、定時に帰ったら、1日1時間を無駄にすることのない行動をとれるようにしておきましょう。


そして、今、残業時間で苦しんでいる方、残業なんてもうなくなります。良かったですね。


でもいつか思うことが来るかもしれません。「残業できていたほうが幸せだった」と。


改めて聞きます。転職先に残業がないことは重要ですか?これを読んでもう一度自分に問いかけをしてもらいたいと思います。

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