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女性の転職は難しい?転職エージェントから本音の転職成功アドバイス

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私が転職エージェントとして勤務しているエージェントでは、毎日沢山の女性が面談に訪れていますが、一方で女性の求職者に対し、十分な転職支援ができていないのではないかと考えています。


なぜなら、私が今の会社で転職エージェントを始めて4年くらいですが、女性の採用を支援できた人数は概算で3分の1くらいの割合で圧倒的に男性を支援できている割合が多いのです。


そして、ほかの担当者についても、往々にしてその傾向があります。ではこの背景はどんなところにあるのか、女性の転職の現状と今後についてお話をしたいと思います。


【目次】

1.女性の転職が難しい理由



それでは、まず女性の転職が難しい理由についてお話をしたいと思います。



1-1.企業が女性の採用を特定業種以外で嫌う理由

結論から言えば、女性に係るライフイベントがあり、企業側として長期就業できないことを懸念しているからです。


女性は仮に採用しても、早期で産休、もしくは退職のリスクが高いですし、産休から戻ってきた後でもアサインできる仕事というのはお子様の関係から限られてきます。


とはいえ、女性の特性が生きる仕事があるのも事実です。そのため、営業事務などの女性の特性が生かせ、ある程度代わりの利く職種であれば採用を積極的に行いますが、基本的に上記のライフイベントに関わるリスクは常についてまわりますので、20代前半~中盤の方の採用を真っ先に考えることとなり、年齢を追うごとに採用が難しくなります


つまり、女性の方が転職しにくい理由というのは、戦力としてずっと稼働できる見込みがないということを採用側が懸念していることが大きな理由となっています。



1-2.求職者の女性の意識



また、女性の転職が難しい理由は、女性の求職者の意識・意向も大きく関係しています。


それは、求職者自身もライフイベントが近い、近くないに関わらずそれを意識しているためか、大半の方が営業事務などのバックオフィスの仕事を希望されるケースが非常に多いです。


しかし、現実問題として、営業事務など、ライフイベントを意識した女性が未経験で転職できる案件は限られますし、募集数も限られてくるため、需要と供給が合わず転職がうまくいかないということになります。


1-3.女性が活躍できるのは公務員と大企業のみ

今世の中では、一億人総活躍社会というテーマを政府が抱えており、女性の進出というのは重要なポイントとなっています。


一方で、現実として上記のような状況、特に中堅以下の製造業においてはそれが顕著となっています。


それはなぜかというと、自社に対し、女性が働きやすい環境が完全にできている訳ではなく、その環境を作るには、金銭的なコストはもちろんのこと、人的コスト、時間的コストがかかりますし、その環境を形成するためには常に改善を続けていかなければならないというパワーコストもかかるため、現実問題として女性の採用を積極的にできないと企業側が認識を各企業が持っているからです。




例えば、とある大手医療機器メーカーの話ですが、女性の活躍できる環境を整えるために、人事のポジションで1名の採用を行いました。


1名の採用を行うために転職エージェントを使うことで、100万円以上のコストをかけていますし、この採用活動を行うために、10人以上の候補者と会っています。そのため、10時間以上を採用担当、及び人事マネジャーから捻出していますし、最終面接においても3時間役員から捻出しています。


また、人事担当はこの採用における調整に時間を費やしているので、人事担当はこれにプラスアルファの時間を費やしています。つまり、担当者を1名アサインするためだけに、これだけのコストをかけています。


そのため、全ての企業に、女性の働きやすい環境、またその職場を提供するというのは容易ではないため、これだけのことができるのは必然的に公務員や一部の大企業だと言っても過言ではないかもしれません。


女性にとっては転職云々を考える前に、長期で働ける環境を勝ち取るには、その環境を整備されている公務員や大企業に新卒から継続的に働くことが最も重要なのかもしれません。



1-4.まとめ


エージェント吉田

女性が長期的に活躍できる環境が整っている会社が多いわけではないですし、そのポジションも限られているため、女性の転職は難しくなってしまうのです。

また、女性求職者もそのことを感じているから、職種を限定して転職活動をされる方が多いですが、ポジションが限られている以上、需給バランスが成立しません。

現状としてベストなのは新卒で女性の就労環境が整備されている会社に行くのがベストであると言えます。



2.女性の転職を成功させるために



1章では女性の転職が簡単でないことを環境面から話をさせてもらいましたが、この章では女性が転職を成功させるためという観点で建設的な話をしたいと思います。



2-1.女性求職者の意識改革が必要

まず、女性の転職において大事なことは、「将来のことを考えて営業事務」といったような安易な発想を、特に将来のライフイベントを考える転職を考えるならやめるべきです。


むしろ、体質がしっかりした会社であれば、営業を妊娠・出産までやっていたとしてもその後はあなたにとって働きやすいポジションが回ってきます。


「将来のことを考えて営業事務」という発想は、自分の可能性を狭めるだけですし、男性の転職と同じで単純な逃げの転職ととらえられても仕方ありません。




とある人材会社の会長は、「出産・育休・時短勤務、および配置換え」というのはある意味「ごほうび」で、頑張って自社で働いてくれた方が結婚・出産を迎えたときには会社として「ごほうび」をあげたい、そしてそんな社員なら長期で働いてほしいと思うから上記のような特別待遇・長く働けるための環境を提供するのだと話をしていましたが、全くその通りだと考えます。


もちろん結婚相手の転勤であったり、今の会社が頑張っても「ごほうび」をくれない会社であったりするならばこのような転職もありでしょう。


ただし、ごほうびは自分で勝ち取るものだから、それが勝ち取れる会社へライフイベントを迎える前に行く、という発想が重要だと思います。



2-2.採用企業の取り組みに着目せよ



転職市場においても、実は女性の採用というのは非常に企業の生産性を上げるという意味でも有効だということも分かってきています。そのため、女性を積極採用している企業も数多くあります


例えば、横浜に本社のある「シティコミュニケーションズ」というパチンコ店や飲食業などを運営する総合レジャー企業では、シングルマザーを積極採用しています。


というのも、生活のために働く意識の高いシングルマザーの採用というのは、既存の女性社員の士気を上げるという意味で企業にとってメリットが高いというのが背景にあります。


そのため、シングルマザーに合わせ、労働時間や労働環境の整備についても積極的に実施し、働きやすい環境を作り上げています。


また、少し毛色が違う話ですが、ポストイットでおなじみの世界的化学メーカー、スリーエムでは、女性の管理職採用を積極的に行っています。この背景として、データで女性の管理職登用は、会社の生産性を上げるということがデータとして実証されているため、あえて女性の管理職の採用を積極的に行っています。


このように、女性の採用というのは企業側にもメリットが大きいのですが、そのことに気が付いてライフイベントのことを意識しながら女性が働く環境を整備しつつ受け入れを行っている会社は数多く存在しています。


そういった各企業の取り組み、またどの企業が取り組んでいるのかというのも知っておくと良いでしょう。



2-3.転職エージェントの意識改革はさらに必要



女性の転職が成功できない要因として、私が現場で見ていて思うのは転職エージェントが「キャリアパートナー」としてだけではなく「ライフパートナー」になり切れていない点にあると考えます。


どういうことかというと、わかりやすいのでここでも営業事務を例にとらせていただきますが、「将来のことを考えて営業事務」といった求職者の言葉を真に受けて、そのまま「営業事務を受けましょう」と言ってしまうキャリアアドバイザーが多いです。


おまけに転職エージェントの法人担当であっても、「女性の将来的なキャリアに関する情報を引き出せていない」という点にもあると考えています。


「将来のことを考えて営業事務」という希望のまま転職をしても、企業によっては営業事務の社員は産休育休後に復帰した際のキャリアを考えにくい……なんてケースもあるのです。


しっかり企業ごとの情報を仕入れていれば、希望している「営業事務に転身」がベストではないこともあります。そこを判断して別の提案ができるキャリアアドバイザーは優秀なキャリアアドバイザーです。




もちろん自分の適性が事務だといえるなら営業事務をすべきです。


しかし、将来のことだけを考えるのであれば、出産・育児などライフイベント後の環境を構築している会社にまずは入社を目指しましょう。


そして自分のやりたい仕事を全うし、自分でライフイベントに適したポジションを「ごほうび」でくれる会社に行きましょう!……くらいの提案ができるように転職エージェントも知見を深めていかなければならないです。


そして、求職者の方にお伝えしたいのは、「ライフパートナー」として考えてくれる転職エージェントをしっかり見つけて頂きたいです。


極論、ライフイベントのことで相談する際に「将来のことを考えて営業事務ですね」や、もっとひどいのは「とりあえず受かりやすい営業も一緒に受けましょう」というような安い提案をするキャリアアドバイザーには見切りをつけて、しっかり状況をヒアリングしながら「ライフパートナー」として提案をしてくれる信頼に足るエージェントを見つけてほしいということです。



2-4.女性の転職を成功させている転職エージェント



とはいえ、女性の転職をしっかりサポートでき、数多くの女性の転職で満足を得られている転職エージェントはあります。


その代表例として2社ご紹介をしたいと思います。



パソナキャリアのロゴ

■パソナキャリア

パソナキャリアは、女性の転職において非常に評判が高いエージェントです。

というのも、特に女性の採用に関して特化しているわけではないのですが、パソナグループ全体で「女性の活躍推進」ということを謳っており、社内教育においても女性の活躍という点において非常に積極的に行っています。

また、女性の転職支援に関する社内表彰も行われており、転職エージェント業界の中で最も女性を意識している転職エージェントと言えるでしょう。

⇒パソナキャリアの評判を見る



リブズキャリアのロゴ

■リブズキャリア

年収400万円以上の女性を対象とした「女性版ミドルエージェント」です。

この転職エージェントの特徴は、同社が打ち出している「女性活躍プロジェクト」に賛同した企業とのみ取引を行っているという点です。

そのため、年収のしばりはありますが、女性の方が長期にわたって活躍できる職場を探すのに格好のエージェントと言えるでしょう。

⇒リブズキャリアの評判を見る



2-5.まとめ


エージェント吉田

女性の転職を成功させるには、女性の採用に対し積極的な企業、エージェントの活用というのが重要ですが、何より個人の意識というのが最も大切になります。ライフイベントを意識されているのであれば、自分で勝ち取りにいくくらいの姿勢というのが必要です。

社会人として、ただ環境を与えてもらうのではなく、自分で環境を勝ち取りに行くこと。

そして、女性を採用するメリットに気が付いており積極的に採用している会社、もしくは、その環境の用意があり、ごほうびとして与えてくれる会社に行く、というのが女性の転職において考えていただきたい点です。



3.総括



いかがでしたでしょうか。


女性の転職において、ボトルネックになっていることは、実は「ライフイベント」だけと言っても過言ではありません。


裏を返せば、ライフイベントを取り除けば、女性の採用というのはメリットが多く、それに気が付いている企業は積極的に女性の採用を行っています


女性の方の転職において重要なのは、女性の生産性の高さに気が付いており積極的に採用している会社、もしくはそこまでのことはしていないまでも頑張った社員に対し「産休・育休・配置換え」といった「ごほうび」を提供できる会社、結局はここに尽きると思います。


そのような転職を実現するために、良い提案のできる転職エージェントを探し、支援を受けるのがよいでしょう。今転職活動中、もしくはこれから転職を考えている女性の方々のご参考になれば幸いです。


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